ソメイヨシノとスコティッシュフォールド
サクラといえばソメイヨシノ。
ソメイヨシノを漢字で染井吉野と書くことをNHKテキスト趣味の園芸4月号を読んで、今日初めて知りました。
ソメイヨシノがクローンな理由
ちょうど二年前の春、チコちゃんに叱られる!でサクラについての問題がありました。
なぜサクラは一斉に咲くの?
そして答えは
1本の木から分身していった全部同じ木-つまりクローンだから。
チコちゃんの回答にそれはそれは驚いたことを今でもよく覚えています。
染井吉野は母親がエドヒガン、父親がオオシマザクラというサクラなのだそうです。
江戸時代の末期のこと。
二人の間に生まれた染井吉野は絶世の美女のようなサクラで、その頃の人々は染井吉野をぜひ後世に残したいと考えました。
ところが染井吉野はタネを作っても、染井吉野にはならないことが分かりました。
同じ遺伝子では交配できないため、タネは染井吉野とは全く違ったサクラになってしまう。
染井吉野はたまたま生まれた、その一本のみの美女サクラだったのです。
ということで接ぎ木という方法がとられることになり、日本全国のあらゆる場所に植えられ鑑賞されるようになったとか。
全国のサクラ、染井吉野は一本の木のクローン。
だから公園などでは同時期に一斉に開花するのだそうです。
スコティッシュフォールド
私の同居猫のツーは立ち耳のスコティッシュフォールドです。
サクラのことをいろいろと知るうち、スコティッシュフォールドが生まれたいきさつもサクラのそれによく似ているなと思いました。
現在のスコティッシュフォールドの祖先をたどると、スコットランドで1961年に誕生したスージーという名の折れ耳の白猫に行き着くそうです。折れ耳は突然変異だと言われています
この猫は染井吉野とは違い交配が進みましたが、生まれつき疾患の子も多く、人間の都合だけで交配されてきたのはかわいそうという声もあります。
ただふたつとも偶然生まれ、そしてその美しさや可愛らしさで人々を魅了し生き抜いてきました。
何を武器に?
美しさや可愛らしさの代わりに、知性や体力、ユーモアを武器にしてきた地球上の生きものもいることでしょう。
人間もまたそういうものなのかもしれません。
私は何を武器に生き抜いていきましょうか。
染井吉野やスコティッシュフォールドみたいに外見で人を魅了するのは、ちと難しいしな…。
今日の夕方、通勤路にて。
遠くに住む友達がラインしてくれました。
ボクの肉球桜も見てね。