猫ビレッジ

おひとりさまの雑記帳

わたしと英語

今週のお題  

今まで生きてきた中で英語に一番触れたのは、まだ20代のときです。

その頃ロサンゼルスで仕事をしていた兄を頼りに、従姉と二人西海岸へ旅をしました。

旅行記も書いてみたいですが、今日は英語に絞ります。

英語はカタコトでいい

 旅行の前に英会話の本を読みました。

その本には旅行する日本人はカタコトの英語でいいと書かれていました。

日本に旅行に来る外国人の日本語がカタコトでも違和感ないように、日本人がカタコトでもそれと同じ、というような内容だったと思います。

その本を読んで、なんとかなるさと心強く思ったのを覚えています。

 

でもやはりもう少し話せた方が、いろんな面で楽しめただろうなと後になってみるとよくわかります。

 

旅でのできごと

最初に英語で話したのは(英語というよりは英単語ですね)入国審査のときです。

従姉を指して「マイ カズン」

まさしくカタコトでしたが審査官にも伝わったらしく、それがすごく嬉しかったです。

その後、旅の目的を聞かれたのだろうと思うけど聞き取ることができず困っていたら

「ディズニーランドへ行くの?」と助け船を出してくれて、それは私にも分かったので無事審査を通過することができました。

 

ディズニーランドも満喫してサンフランシスコに行きましたが、コイトタワーでなんと従姉がお財布もパスポートも入ったバッグを盗まれるという事件発生。

兄と従姉が警察やら大使館やらへ二人で出かけ、私だけ自由行動ということに。

ぶらりと入った雑貨屋さんでカモメの形をしたスパイス入れが気に入りました。

レジに持っていきましたが、店員がスパイス入れを持って一生懸命に私に話しかけます。

ですが何を言おうとしているのか全く分かりません。

かろうじて「ペア」という単語は聞きとれました。

店員はひとしきりまくし立てた後、とうとうあきらめたのか精算をしてくれました。

これも 後から察するに、ペアで買うと安くなるということだったのだと思います。

それを私に教えてくれようとしていたのでしょう。

 

従姉は仕事の都合で1週間で帰国。

私はひとり、兄のお得意様の日本人宅へ3日間滞在させていただきました。

そこに4歳の女の子がいて、私は遊び相手になっていました。

絵本を私が読んでいると、まだ字の読めないその子が不思議そうに私を見ます。

何回も親に読んでもらっているのでストーリーは知っていて、私がそのとおり読むので驚いているのです。

私が英語は話せないのになぜ読むことができるのかと、その子が不思議がっていることに気がつきました。

 

そうです。英語を話せない私みたいな日本人でも読むことはできるのです。

受験勉強の賜物ですね。

 

帰国便は今はもう倒産してしまったパンナム機に乗りました。

16日間のアメリカ滞在は楽しかったけど、疲れ切っていた上に胃痛がしていました。

もうすぐ日本上空という機内で、外国人のCAが小袋に入ったナッツを私のお腹に向けて放り投げました。

私は怒り心頭です。日本では食べ物を投げたりするCAはいませんから。

しかし私はその外国人CAに怒りをぶつける術を知りませんでした。

私の様子を察した外国人の若い女の子が、気の毒そうに私を見ていたのをなぜか覚えています。

 

片言でも旅は楽しいです。

でももっと話すことができていたら、ずっと豊かで充実した旅になったことでしょう。

 

入国審査官とは緊張せず笑顔で会話して、スパイス入れもペアで買いたい。

そしてあの子にどうして私が絵本を読むことができるのか説明してあげたい。

ついでにあのにっくきCAがぐうの音も出ないほどに反撃したい。

 

英語が話せるようになりたい

多くの日本人が英語が話せるようになりたいと思っています。

もし今英語が話せたらやってみたいことが二つあります。

 

一つは洋画を観るとき字幕無しで観たいです。

俳優の肉声は聞いていたいし、英語の微妙なニュアンスを聞き取ることができれば映画もまた違った趣きになることでしょう。

 

二つ目は地元の観光地を外国の旅人に案内したいです。

 

あの若き日の旅の途中、グランドキャニオンで若い女の子が「Hi!」と明るく挨拶をしてくれました。

私はその女の子の醸し出していた雰囲気を何十年経った今でもまだ覚えています。

 

外国の旅人が何年経っても私のことを覚えていてくれる。

世界のどこかでその人の記憶の片隅に残っている。

そんな人になれたら、どんなに素敵なことだろうと思うのです。

 

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