簿記を面白いと思う理由
簿記にはロマンがある
簿記ってどんなイメージでしょうか?
- 地味
- 固い
- 正確さが要求される
・・・こんな感じでしょうか。
簿記を好きな人は少数派だと思いますが、それでも簿記が好きという方はいらっしゃいます。
簿記を好きな理由は「数字がぴったり合ったときの喜び」だったり「貸借を合わせるという単純さが面白い」「パズルを解いてるみたい」だったりします。
そして私が簿記を好きな理由とは?
簿記にはロマンがあるから。
って、何のこっちゃ?と思いますよね。
簿記との出会い
私が簿記の資格を取ったのは社会人となって10年が過ぎた、無職のときでした。
次の就職のために資格を取ろうと、週に2回、2時間ほどの授業の資格の学校へ通いました。
3級から勉強を始めました。
テキストは5㎜ほどの薄いもので、最初に簿記の歴史が載っていました。
そこには昔の帆船の挿絵があって、大航海時代という活字が目に飛び込んできたのです。
現在の会社の経理で行われている複式簿記は15世紀のイタリアで生まれました。
大航海時代、地中海貿易で一回の航海での儲けを計算するためです。
裕福な人々から出資を受けて航海へ出てワインや香辛料などの貿易をして、一航海を終えたら帰港、積み荷を降ろし儲けを分配する。
こうした流れは現在の資本、一期、決算、利益など簿記の基本的な用語に置き換えることができます。
簿記の資格の学校で、簿記の歴史のページを見た時、最初に海賊が頭に浮かびました。
海賊も元手があり、船を維持し手下を養う術は必要です。
そのうち頭の中で海賊たちが生き生きと動き始めました。
そうなると、しめたもの。
たぶん味気なかっただろう、簿記の勉強がとても楽しくなったのです。
その後も私の簿記熱は続き、資格は日商簿記2級を取得しました。
世界的コミックス『ワンピース』の原作者・尾田栄一郎さんも子供の頃、『小さなバイキング ビッケ』に憧れていたそうです。
『ワンピース』も海賊のイメージから生まれたのです。
海賊という響きはやはりロマンがあるのです。
『ワンピース』だとルフィは社長ですよね。経理は誰でしょう?
サンジかナミあたりでしょうか?*1
ルフィは儲けが出たら仲間に大判振る舞いして、自分の分は骨付き肉やフルーツで散財しそう。
簿記のもう一つのロマン的な要素は、その仕組みが世界共通のものだということです。
同じ仕組みで世界の会社が動いていると思うと、何だかワクワクしませんか?
英語ではbookkeeping
商工会議所が主催しているBATIC(国際会計検定)という資格もあります。
この資格を持っていると外資系の会社で海外で仕事ができるかもしれないなぁ。
楽しみを見つけることが一番
私は簿記にロマンを感じたことで資格の勉強が捗るようになりました。
どんなにつまらなそうに見えることでも楽しみを見つけられたらラッキー。
学生時代、勉強にこういう何かのきっかけがあったらもう少し勉強できたのかもなぁ。
*1:ネット情報によると、冒険での財政管理担当はナミでした!マンガってそんなとこまでキャラ設定されてるのですね。