夏とセミと、そして猫
猫がセミをくわえて離さないとき
アパートの階段で今夏、初めてセミを見ました。
まだ羽化したばかりのセミだったのでしょうか。
そしてセミについて今まで忘れていた記憶が一気に蘇りました。
これから、やってくる夏。
同居猫のツーのために、私が覚悟して臨まなければならないことがあります。
それは、まだ生きてバタバタしているセミをツーの口から解放することです。
猫ちゃんがセミをくわえて離さないとき、どうしますか?
私は、下あごに左手の親指、人差し指を組み込ませ(犬歯をちょうど、挟み込むように)絞り上げるようにしてセミを解き放つしかないと思っています。
この方法で何回か窮状を脱してきました。
ほかに良い方法があるとしたら、教えていただきたいなぁと思っています。
もうすぐあの夏がやってくる
昨年夏、ツーはクマゼミを3回ほど口にくわえました。
私が帰宅時、ツーは開いたドアのすき間に頭を突っ込んできて、通路を探検したがります。
私はどうしようもなくて、しばらくツーの好きにさせてしまいます。
そして真夏、通路に転がっている残り少ない生命のセミをツーは本能的に捉えてしまうようなのです。
セミのガシャガシャとした羽音。
それからセミにしてみれば文字どおり必死なのだろうけど、あの、めったやたらの動き。
猫の本能を大きく刺激するのは、間違いないこと。
それを目にした猫の反応は素早い。
いつもはどんくさいツーなのに、こちらがびっくりするほどの俊敏な動きをします。
少しの隙でツーの口の中には、バタバタと羽ばたく哀れなセミがいるのです。
部屋にコウモリが入ってきたときと同じく、私の気持ちは「ヒェーッ!」と「ゾーッ」なのですが、そこはもう、やるしかないのです。
ツーの下あごに指を添えて、瀕死のセミを救い出します。
ツーは決してセミを食べるわけではありません。
暴れ回るセミを口にくわえてしまうのは、もう本能としか説明のしようがないです。
ムシャムシャと食べてしまわないことに感謝しましょうか。。。
あぁ、今年もあの夏がやってくる・・・。